オーストラリア市場レポート　2月20日：深刻化する不況の新たな兆候

Sydney, 2009年2月20日, AEST (ABN Newswire) - 引き続く失業手当の請求数が約500万件という過去最多へ増加し、不況が深刻化しているという新たな兆候が現れていると労働省が語ったことを受けて、昨夜の米国市場は6年間での最低水準で取引を終えた。主要銀行の今後に対する懸念も市場に圧力をかけた。

いくつかの予想よりも良い業績報告を背景に、昨日のオーストラリア株式は値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は1.1％・35.7ポイント上昇の3,448.9、全株価指数は0.9％・31.1ポイント上昇の3,398ポイントとなった。

注目の経済事象と数値

オーストラリア準備銀行は同行の月例速報上で、1月に外国為替現金取引市場において正味3億8,300万豪ドルを売ったことを明らかにした。同中央銀行はまた、1月に政府から正味4億6,700万豪ドルを買った。

オーストラリア統計局の数値は、1月の季節調整済み新車販売が1.1％減少したことを示した。これは前月には1.7％の増加であった。前年比での新車販売は合計で16.9％減少となった。

準備銀行の Glenn Stevens 総裁は今日、中央銀行には必要に応じて金利を引き下げるための「手段」があると語った。

企業合併・買収ニュース

Gloucester Coal (ASX:GCL) と Whitehaven Coal (ASX:WHC) は、時価総額約9億豪ドルとなる新会社創設に向けた合併を計画している。 Whitehaven の株主は、 Gloucester 株1株あたり Whitehaven 株2.45とするオファーを受けている。

Origin Energy (ASX:ORG) は資金が豊富にありガスに対し強い意欲を持っていることから、 Otway プロジェクトにおける Woodside Petroleum (ASX:WPL) の権利を取得する可能性が高いと見られている。 Origin は現在 Otway の30.75％を保有している。

重要企業ニュース

Hutchison Telecommunications (Australia) (ASX:HTA) は2008年における純損失が1億6,310万豪ドルであったと報告した。これは2007年には2億8,510万豪ドルの損失であった。非常に厳しい携帯電話市場での競争に関わらず、同社のマーケットシェアが増加したと同社は語る。

Bank of Queensland (ASX:BOQ) は、同行の正規現金純利益が少なくとも前年比25％増となることを見込んでいると語った。この業績結果は4月に発表される。

City Pacific (ASX:CIY) は、同不動産融資業者とその主要抵当基金によって借入された負債のうち2億350万豪ドルの1年間延長に Commonwealth Bank (ASX:CBA) が合意したと語った。

Minara Resources Ltd (ASX:MRE) は2008年12月31日までの年間純損失1,980万豪ドルを報告した。これは2007年には2億7,050万豪ドルの利益であった。

Billabong International (ASX:BBG) は7.1％減少した上半期利益8,240万豪ドルを計上した。12月31日までの6ヶ月間での1株当たり利益は7.4％減少し1株当たり39.9セントとなった。

Lihir Gold Ltd (ASX:LGL) は2008年における純利益が1億7,010万豪ドルであったと報告した。これは2007年には3,750万豪ドルの損失であった。同社はまた、2009年において更なる改善を見込んでいる。

Caltex Australia (ASX:CTX) は今日、6億4,600万豪ドルから95％減となる年間利益3,400万豪ドルを報告した。同石油精製業者は大幅な減少を記録したことから、最終配当を支払わない予定である。

Macquarie Infrastructure Group (ASX:MIG) は、同社の有料道路において15億豪ドルの評価減を行った後、12月31日までの半年間における12億7,000万豪ドルの損失を計上した。

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